ブルームーンは研究不足からかよくわからんがなんだかんだ亜種が少ないですが、数少ない亜種としてMadcap Moonがあります。
Madcapってなんだよ向こう見ずな技術/Madcap Skillsか?って人は今すぐ机に向かって向こう見ずな技術を使ったブルームーンを思案するといいと思います。僕は死んでもやりません。


Madcapとは、向こう見ずな実験/Madcap Experimentのことです。

Madcap Experiment / 向こう見ずな実験 (3)(赤)
ソーサリー
アーティファクト・カードが公開されるまで、あなたのライブラリーの一番上からカードを1枚ずつ公開する。そのカードを戦場に出し、残りをあなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。向こう見ずな実験はあなたに、これにより公開されたカードの枚数に等しい点数のダメージを与える。

カラデシュ産のカスレア。変身の亜種みたいなカードなんですが、ダメージを受けるとかいう大変ふざけた一文のせいで一種に絞ってドーーンとかが基本的に認められていません。なかったら皆荒廃鋼の巨像出すか
しかし、マジックのひろーーーーーーいカードプールにはこれを解決するカードがありました。それが仲裁の契約 白金の天使 そして白金の帝像です。そして、主に白金の帝像が用いられます。


Platinum Emperion / 白金の帝像 (8)
アーティファクト クリーチャー — ゴーレム(Golem)
あなたのライフの総量は変化しない。(あなたはライフを得ることも失うこともできない。あなたはライフを0点以外支払うことができない。)
8/8

スーパーミラディンロボ8/8のデカブツですがその能力はメチャクチャ。マジックの根幹をなすルールの1つであるライフをぶち壊します。
このカードを向こう見ずな実験で出すと、デッキをめくる⇒デッキから出てくる⇒ダメージを受ける という流れが一連の解決で発生します。しかし、本来受けるべきダメージが白金の帝像がいるとチャラです。つまり4マナ8/8です。インチキかよ
(※向こう見ずな実験からのダメージは受けます。ダメージを受けたうえでライフが変動しないのです。なので念のため受けるダメージの宣言は忘れないようにしましょう)

これがブルームーンに組み込まれた理由ですが、使ってみたところ特定のアーキタイプに強くなるからとかというより、デッキの動きと相性がいいからという感じでした。ぶっちゃけ相性がよくなるよくならないは、一方はよくなるけどもう一方は悪化するみたいな感じでした。
(http://mtg-jp.com/reading/iwashowdeck/0018156/ やっぱ大量に書くライターってどうしても正しいことを常には書けないんだなって思う一例。)

デッキの動きと相性がいいというのは、白金の帝像の特性故にあります。

白金の帝像がいると以下のルール的事象が起きます。
ライフを支払えないのでフェッチが切れないしショックインもムリ
・ファイレクシア・マナコストを支払えない
・除去耐性がサッパリない
・当然、回復しない
・ダメージを軽減するわけではないので毒は受ける
(手札に来ると邪魔)

特に一番上がヤバいですね。フェッチばっかあったらふざけんななんだこのゴミとなります。
また、除去耐性がサッパリないのもヤバいです。ただでさえ除去されやすい上、エンチャントと違ってメインから除去される可能性もあるアーティファクトなのに、せっかくコンボで出したデカブツを全く守れないのはちょっともったいないですよね。

しかし、この2つは青いカウンターや血染めの月で大きく改善されます。除去耐性は青い打消しや血染めの月による土地ロックで付与できます。特に月でフェッチランドに支払うライフなんてなくなります。アーボーグ?知らない
つまり、月ロック内蔵パーミッションという動きのブルームーンと白金の帝像は相性がいいのです。

そして、白金の帝像はデッキにいれば向こう見ずな技術がある故に4マナですが手札にきたらポツンと佇む粗大ごみです。誰が何と言おうとゴミです。使ってた本人が言うんだから間違いねえよ
しかし、それも改善できる可能性が青にはあります。ヴェンディリオン三人衆です。

Vendilion Clique / ヴェンディリオン三人衆 (1)(青)(青)
伝説のクリーチャー — フェアリー(Faerie) ウィザード(Wizard)
瞬速
飛行
ヴェンディリオン三人衆が戦場に出たとき、プレイヤー1人を対象とし、そのプレイヤーの手札を見る。あなたは、その中から土地でないカードを1枚選んでもよい。そうした場合、そのプレイヤーは選ばれたカードを公開し、それを自分のライブラリーの一番下に置き、その後カードを1枚引く。
3/1

この三人組、手札の帝像を相手にチラっと見せてデッキボトムに不法投棄することができます。
場合によっては土地以下のカードをサイクリングできる。しかも単体が強い。素晴らしいですね。
Madcap Moonではヴェンディリオン三人衆が必ず採用されていますが、おおよそこれが理由です。
因みに一応コントロールデッキなのでグダればクッソ余ったマナから素だしできます8マナ8/8 リミテ生物か何かですかね。 これも血染めの月があると少し楽ですね。


このデッキの主だった相性変化は以下のようになります。

死の影デッキ 不利⇒有利
大きな変化です。死の影デッキはテンポを重視するため除去が貧弱な傾向にあります。
つまり出して守り切れば勝ちます。簡単ですね。
サイド後はこれが通じるかといえば否です。相手の除去が増えるのでそこに注意しましょう。

ドレッジ 無理⇒有利 サイド後微不利 
一番劇的な変化じゃないでしょうか。マジで勝てないゲームが勝てるゲームになります。
向こうはメインで白金の帝像を処分する方法が燃焼のフラッシュバックしかありません。つまり、燃焼を全部はじけば100%勝ちます。こっちから向こうのライフを0にしなくても絶対向こうのほうが先にライブラリーアウトするからです。意図しないところでURMillの完成です。モダン最強デッキの戦術を組み込み、ブルームーンは危険な領域へと突入する
サイド後は向こうの対策カードへの対策カードである自然の要求や古えの遺恨との戦いです。

エルドラージ系 不理⇒有利 サイド後微不利 
大体死の影とかと一緒ですね。こんなんばっかだな。

バーン微不利⇒微有利
死ぬ前に出しましょう。出せればそのゲームは勝ちます。ただしサイド後。これしかないのかマジで

ジャンド グリクシス 微不利⇒微不利悪化
終止がデカブツにブッ刺さります。コラガンの命令でシャクられます。つまり不利です。

感染 微有利⇒微不利
デッキにゴミが5枚入った状態でゲームスタートになります。そりゃ厳しいよ

トロン 嫌い⇒嫌い
とくになにもかわらなかった。

マーフォーク有利⇒もっと有利 
お通夜が見えますね。魚に恨みはありませんが。

ヴァラクート 4色有利化 2色微有利化
4色にはだして維持すれば勝ちますが2色だと最悪燃えてぶっ壊れます。しかしタイタンを止めきれるメタルボディーはすごいです。

その他
むかつき⇒いらない ストーム⇒いらない Death&Tax⇒いる 青コントロール⇒いらない グリセルシュート⇒いらない ボーグルス⇒いる エルフ⇒いる アブザンカンパニー⇒いらない キキコード⇒いらない 
後は適当に

とまあ、効く相手効かない相手がハッキリしています。サイドアウトするマッチアップも多いので、向こう見ずな実験3-4枚と白金の帝像2枚分と入れ替えられるサイドスペースを常に確保しましょう。

最後にデメリットですが、向こう見ずな実験を入れる場合、コンボパーツを全てサイドアウトしない限りアーティファクトを一切入れてはいけません。
25点払って仕組まれた爆薬X=0とか何がしたいかわからないです。アホだろお前って言われるだけだよ
構築する場合、サイドボードやメインボードにアーティファクトを入れないor入れる場合もパッケージをすべて抜く相手にだけ入れるようにしましょう。

Sumple Deck
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
2:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
2:《白金の帝像/Platinum Emperion》
1:《噴出の稲妻/Burst Lightning》
1:《炎の斬りつけ/Flame Slash》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
4:《血清の幻視/Serum Visions》
2:《呪文嵌め/Spell Snare》
1:《収穫の火/Harvest Pyre》
1:《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
2:《マナ漏出/Mana Leak》
2:《差し戻し/Remand》
1:《電解/Electrolyze》
2:《謎めいた命令/Cryptic Command》
4:《向こう見ずな実験/Madcap Experiment》
4:《血染めの月/Blood Moon》
1:《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》
2:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《汚染された三角州/Polluted Delta》
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
7:《冠雪の島/Snow-Covered Island》
2:《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
2:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
2:《蒸気孔/Steam Vents》
1:《硫黄の滝/Sulfur Falls》

実際に使っていての感想ですが、帝像パッケージを抜くことが多すぎて個人的には白金の帝像よりヴェンディリオンのほうが勝率が上がると回してて思いました。
この時の考えが今のクロパ系へのアプローチになっています。

おわり。

コメント

お気に入り日記の更新

日記内を検索