そういえばトロン厳しい厳しい言いつつ、「本当に厳しいんかそれよぉ????あぁ???」くらいの書き方だったので追記しようと思います。


まず、以前の記事で
・最速で血染めの月を貼れないと負け 忘却石合わせられても負け
・月があっても相手のデッキは土地がガンガン並ぶので、ランプとなりきつい
・なんか通ったら負け
と書きました。それぞれ見ようと思います。

一番上は、こっちが遅い(曲がりなりにも)フェアデッキなのでトロンシステムに対抗できないことが理由です。っていうかフェアデッキでトロンシステムと真っ向からぶつかって砕けないデッキってまずないよね。
モダン世界の常識が勝利を否定します。
なので、月を貼って初めて対等です。また、この時忘却石を合わせられると、適当に発破されて適当にデカブツ出てくる状況ができて適当にゲームされて負けます。忘却石を合わせられた時点でクロックでゲームエンドを目指すことも許されず、完全にまな板の上の鯉と化します。匙を投げましょう。


真ん中の理由は、レシピをみていただくとわかりやすいと思います。

Sample Deck
Creatures 7
1:《歩行バリスタ/Walking Ballista》
2:《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine》
2:《世界を壊すもの/World Breaker》
1:《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》
1:《約束された終末、エムラクール/Emrakul, the Promised End》
Planeswalker 6
4:《解放された者、カーン/Karn Liberated》
2:《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》
4:《古きものの活性/Ancient Stirrings》
Spell 23
3:《流刑への道/Path to Exile》
4:《森の占術/Sylvan Scrying》
4:《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4:《彩色の星/Chromatic Star》
4:《探検の地図/Expedition Map》
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3:《忘却石/Oblivion Stone》
Lands 20
1:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
2:《森/Forest》
1:《幽霊街/Ghost Quarter》
1:《ラノワールの荒原/Llanowar Wastes》
2:《剃刀境の茂み/Razorverge Thicket》
1:《ウギンの聖域/Sanctum of Ugin》
4:《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
4:《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
4:《ウルザの塔/Urza’s Tower》

これは適当に拾ったトロンのレシピです。
見ての通り、土地が我々より少ない20です。19なんてのもあります。両方共普通です。
この数字の土地枚数は、本来3-4枚ほどで土地が止まります。ですが奴らは土地を止めることなくバンスカだしてこっちをブチ切れさせに来ます。これはなぜか。

4:《古きものの活性/Ancient Stirrings》
4:《森の占術/Sylvan Scrying》
4:《彩色の宝球/Chromatic Sphere》
4:《彩色の星/Chromatic Star》
4:《探検の地図/Expedition Map》
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》

今更語るまでもありません。土地みてえなのが山ほどあるからだよ

探検の地図 森の占術はマナを食うフェッチランドみたいなもんですし、古きものの活性もまあ土地みたいなものです。
キャントリップアーティファクトだって、何枚かは土地か土地みたいなのにアクセスします。
キャントリップ9枚中3枚が土地か土地みたいなのに、古きものの活性が半分土地を引いてきたと仮定した場合、土地はなんと実質33枚!!
スタンダードのデッキより多いです。モダンのバントエルドラージですらあんだけマナフラッドすることを考えると、トロンのマナフラッドは当然みたいなレベルです。そりゃ土地もバンバン並びますよね。
そんな訳で、向こうのデッキは土地しかありません。並びまくってランプモードのなります。
しかも土地を引いていないということはそれすなわちフィニッシャーです。7-8ターン目に土地があれば100%なんか出ます。言い切ってもいいです。出されなかったことないもん。

世のトロン使いの人は使わないでくれ月を貼られても遅い相手は獲物として見て良いと思います。ブルームーン使いの人は相手のデッキは普通のランプと考え、速やかに殺すよう意識を向けましょう。
というのは簡単ですが、こちらはデッキ構造上速度が出ません。つまり向こうが自動的に間に合います。間に合われたら笑うしかありません。カウンターもない時はないのです。そしてなんでも通れば終わりです。これが重鈍なランプに勝てない理由です。実際勝率は2割程度でしょう。

3つめの理由は読んで字のごとくです。常識でしょ知らないとか言う人がいるなら友達にお願いしてボコられてください。心に傷を負っても責任は取りませんし、悪い友人を持ったと自分を呪えばいいと思います。間違っても丑の刻参りで僕の名前を打ち込まないでください。

トロンに勝てない理由は主に1つ目と2つ目です。見た目より絶望的に絡んできます。
デッキに3しか入っていない月を最速で出し、その上で最速クロックムーブを押し付けて初めて勝利です。勝率は2割もないでしょう

このままだとブルームーンはトロンに勝てない月デッキのクズみたいな感じで終わるのでいや反論できねーけど、ここからは、僕がやってる対トロンのサイドボードとプレイ思考です。
自分のあのちょっと変わったレシピで説明するので、完璧に参考になるかは知りませんが、基本的には変わりません。

Sample Deck
Land 23
4:《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
2:《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2:《汚染された三角州/Polluted Delta》
2:《蒸気孔/Steam Vents》
3:《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
2:《硫黄の滝/Sulfur Falls》
6:《冠雪の島/Snow-Covered Island》
1:《冠雪の山/Snow-Covered Mountain》
1:《僻地の灯台/Desolate Lighthouse》
Creatures 11
1:《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4:《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
3:《ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique》
3:《ピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaar》
Spell 22
4:《血清の幻視/Serum Visions》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
1:《噴出の稲妻/Burst Lightning》
1:《炎の斬りつけ/Flame Slash》
1:《収穫の火/Harvest Pyre》
1:《電解/Electrolyze》
2:《呪文嵌め/Spell Snare》
2:《マナ漏出/Mana Leak》
3:《差し戻し/Remand》
1:《イゼットの魔除け/Izzet Charm》
2:《謎めいた命令/Cryptic Command》
Enchantment 3
3:《血染めの月/Blood Moon》
Planeswalker 1
1:《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》

Sideboard
1:《仕組まれた爆薬/Engineered Explosives》
2:《払拭/Dispel》
1:《炎の斬りつけ/Flame Slash》
2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1:《引き裂く流弾/Rending Volley》
1:《汚損破/Vandalblast》
1:《否認/Negate》
2:《焙り焼き/Roast》
2:《神々の憤怒/Anger of the Gods》
1:《対抗変転/Counterflux》
1:《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》


Out:炎の斬りつけ 収穫の火 呪文嵌め*2
In:対抗変転 否認 汚損波 払拭1
(トロンのサブカラーによって変動)
ヴィダルケンの枷や重いソーサリータイミングのフィニッシャー(ゴブリンの闇住まいや殴打頭蓋)もアウトです。
奔流の機械巨人は白緑トロン以外には超優秀です。
以下サイドの考え方

アウトについて
トロン成立を咎めるために動きたいのですが、そのために呪文嵌めを残す人は打ち消せるカードを思い出してください。
はい、そうです。森の占術しかありません。
そんな根本的に解決するかわからんことのためにカード枠裂いてどうすんねんということです。なので僕は抜いています。
ただし、相手が赤を使う場合は紅蓮地獄を警戒して残しましょう。その場合は反逆の扇動者、チャンドラのようなクロックが遅いくせに重いカードを抜きます。

生物にしか当たらない火力は粗大ゴミです。出されないことを考えましょう。通ったら基本的には負けです。
収穫の火は除去に使えそうですが、月をはらないと同じ土俵に建てない≒フェッチが切れない≒墓地が肥えない です。

このデッキにはありませんが、効き目の薄いカードや5マナ以上のソーサリータイミングのフィニッシャーで、クロックが完成態の講師以下は間に合いません。クリーチャー数が足りなくならない程度にはしますが、サイドインを優先させましょう。

入れるのは、この構築自然の要求やインスタント除去に対する払拭、追加のカウンターである否認と対抗変転 また、汚損波です。汚損波はメインターゲット忘却石、たまにターゲット探検の地図です。やることないなら地図は叩き割っていいです。

これ以外にもピア・ナラーとキラン・ナラーやヴェンディリオン三人衆、渋面の溶岩使いといった軽めのクロックがあるならすべて入れましょう。

プランとしては「月を貼ってカウンターバーン風味のクロックパーミッション」です。火力は全部本体です。たとえ対戦相手に恨みがなくてもトロンに対する恨みを一身に受けていただく思いで殺しに行ってください。色々やりましたが僕はこれ以外では勝てませんでした。サイドボードもこれに対応する形で僕は行っています。
好みで変えればいいと思います。

以上で対トロンのブルームーン視点を終わります。


追記:土地破壊について
塩まき系を入れる人がいますが、微妙にしか相性は改善されませんでした。
月を貼ってない時は先手でない限り間に合ってませんし、月貼ってその上からは狙いすぎです。その上、見れる相手も狭く、少し試しましたが僕は好きじゃないです。
何事も研究なので、興味があればお試しになると良いと思います。
どうでもいいですがヴァラクートが泡吹いて死にます。身内にヴァラクートしかいなくて殺してやりてえんだという殺意剥き出しの方がいればオススメです。






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